【レビュー】田舎者にこそ読んで欲しい起業本。
1万円企業というコミック版の本を先ほど立ち読みで読破してきたので、ポイントを書いてみます。
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まずどんな人におすすめしたいかというと、端的に言うと「田舎者」「起業に興味が無い人」です。
- 起業は自分には関係ないと思っている人
- 不労収入欲しいな~とふんわり考えている人
- 「起業したい!」と思ってまだ1週間以内の人
共通しているのは起業にハードルを感じている、深い興味がない、知識がない人におすすめします。起業欲がある人には物足りないかもしれませんが、基礎のおさらいとかになるかなとは思います。
田舎者におすすめな理由
なぜ「田舎者」「起業に興味が無い人」に読んで欲しいかというと、この本は「起業に興味が無い人に向けて、起業のハードルを低くするための内容」が書かれているからです。
起業というと、自分には程遠いことに聞こえます。特に田舎に住んでいる人にとっては未知に近いような響きです。大体起業をするとか言う人間は、田舎に留まることが少なかったり、周りにもみ消され起業しないように矯正させられます。(※個人の感想です。)
実際に私が長崎の地元に帰って「起業することにした!」と言うすると、小中学校の友達から「何考えてるの!」やら「凄い!」やら賛否両論が飛び交い、次にいく同窓会では話した人の半分位にネタにされる可能性が大です。(※個人の感想です。)
そんな話はいいとして何が書かれているかというと
起業とはだれでもできるもの
主人公は普通の契約社員で契約先の会社から突然の辞令をだされます。そのタイミングで出会ったサラリーマン兼個人事業主の男性からいろんなパターンの起業例を出しながら、主人公の起業へのハードルが下がっていきます。
例えば、
- 自分が困っているのを解決するにつくったツールが他の人へも売れた
- 自分が欲しかったためオリジナルでつくった地図が飛ぶように売れた
など、好きでやっていること、自分が普通と思っていることでも他の人からしたらない、欲しいものを生み出すことができるということが書かれています。
ただし何をやるかを決めるときには「好きなもの(情熱を持てるもの)」だけを加味するのではなく、ある程度「多くの人に受け入れられるか」どうかも考えて選ぶ必要があるとのことです。
起業をする前に最低限考えるべき基本的な考え方
本当に初歩的な事が記載されているのですが、
- ベネフィットの提示
- 売れるかどうかの事前調査の仕方
- 起業のビジネスプランシートの項目 といった内容なので割愛します。
たださらりとは書きましたが、起業する上で基本の基本なので抑える必要はあるかと思います。
本書で物足りない点
- 1万円起業の初期費用の事例が欲しかった
→たぶん「1万円起業」のタイトルでは事実ではなく、起業ハードルを低く見せるための表現方法かと思います。(起業=金銭的リスクがあるという概念を取り払うためのキャッチコピー)実際にゲームで成功している個人事業主が登場し、初期費用はゼロというような話をしていましたがその他の事例では初期費用の話はあまり言及されていないような印象です。
- もっとやること選定の詳細を知りたかった
→自分自身の「困った」「欲しい」から創りだしたものにヒントがあるような概要はわかりましたが、自分の得意分野とニーズのマッチするポイントの分析方法などもっと突っ込んだところがあればなおGOOD。
- 起業例の苦労話も欲しかった
→事例の成功例にいくための苦労話、克服方法があればもっと不安点の解消の参考になったのではないかと思います。
とはいえ、起業にハードルを感じている、深い興味がない、知識がない人のための本であれば、起業のハードルを下げるという部分の作者の意図(推測ですが)は概ねクリアしているかと思います。まあ生かすも殺すも読んだ人間のその後の行動次第ですが。
(※ただし今回のはコミック版なので割愛されている箇所も無きにしもあらず。原作的なものにはもしかすると記載があるかもしれませんので、読んでみます。)
続編があるのであれば、今度は「初期費用1万円以下起業」として、初期費用1万円以下で始めた事例を交えた方法を書いたらいいのではないかと思います。私が調べてこのブログで書いてみようかなw